日本人の知らないところで盛り上がりまくる絵文字、むしろEmoji

みなさん、絵文字使いますか?私は滅多に使わないです。imodeメール時代から徹底して使わないです。使い方がよくわからないのと、男性から受け取ったとき若干キモく感じるので、同じキモさを相手に与えてはならないかな、と思いまして。

そんな絵文字ですが、我々日本人の与り知らぬところで様々な進化と新たなカルチャーを生み出しておりまして、西洋ではEmoji(イモージーと発音しますね)としてもはや完全に文化として根付いております。というより若者向けにウケがいいということで、企業のプロモーション等を中心にかなり過熱気味のブームになっております。

やはりテキストだけに比べると面白おかしく、素早くメッセージを伝えられたり、またクイズっぽく使えたりするので、読んでもらえる機会も増えるものと考えられます。そのような特性を活かした企業ブランディングの事例等を少し紹介していきます。

高校生向けの絵文字を使ったドラッグ禁止キャンペーンです。「若者が言葉にしづらいことでも、絵文字だったら自然にできるのではないか、悩みなどの議論につながれば」とキャンペーンを担当したHill HollidayのAlyssa Fishman氏は語っています。

You Need to Speak Emoji to Understand This New Anti-Drug Campaign | Adweek

http://www.adweek.com/files/imagecache/node-detail/2015_Jul/drug-free-kids-emoji-hed-2015.png

 

ハッシュタグを使ったTwitterの遊びに企業が参加している例です。色々な解釈が可能な絵文字を面白おかしく解釈する遊び(#NewMeaningsForEmojis)に、企業も参加して盛り上がったようです。

Brands come out to play the Twitter hashtag game #NewMeaningsForEmojis - Digiday

 

 

こちらはとうとう「World Emoji Day」なる記念日まで作ってしまったものです。7月17日がWorld Emoji Dayだそうで、その理由はiOSの絵文字「カレンダー」の絵が7月17日になっているからとのこと。色々な事例が出ていて面白いです。

🌎 World Emoji Day 📅 July 17, 2015

http://worldemojiday.com/wp-content/uploads/2014/07/17-july.png




キャンペーン等とは別にEmojiがここまでワールワイドにブームになるまでの流れも面白いです。

こちらはNTTDocomo時代に絵文字作りを進めた栗田穣崇さんのインタビューです。「日本人の手紙の習慣がemailのような手軽なメッセージングの手段に変わり、細かい感情のニュアンスが伝わらなくなってしまうとコミュニケーションのロスがある。それがこれから始まるデジタルコミュニケーションの良さを消してしまうのでは」という思いから発展していったのだそうです。

How emoji conquered the world | The Verge

http://assets.sbnation.com/assets/2169181/emoji1_1020.jpg




GmailUnicodeがウンチの絵文字を採用するまでの話です。また日本人が変なことを言い始めやがった、みたいな所から始まり、クソだなんだって汚い言葉で罵るより笑えて良いじゃない、みたいな意見も経て素晴らしいウンチ絵文字ができるまでのドラマです。Emojiデザイナーは語ります「ウンコの周りにハエがたかるアニメーションを作ったのは人生最高の仕事だ」と。面白いです。

The Oral History Of The Poop Emoji (Or, How Google Brought Poop To America) | Fast Company | Business + Innovation

http://e.fastcompany.net/multisite_files/fastcompany/imagecache/1280/poster/2014/11/3037803-poster-p-3-the-poop-emoji-oral-history.jpg



とまあかなりホットなEmojiブームですが、懐疑的な話もあるのでそれはまた別の機会に。