コンテンツマーケティングツールとしてのGIFアニメ
昔々からのコンピュータユーザだったら懐かしくなっちゃうGIFアニメですが、どうも最近マーケティングのツールとして復活してくるのではないかと言われております。例えばFacebookはGIFアニメーションの投稿に対応し始めたそうですし、Twitterもネイティブのプレイヤーでサポートしたそうです。微妙にローテクなイメージでクールな印象のないGIFですが、そのポテンシャルが注目されております。
Marccx MediaのCEO、Michael Peggs 氏によれば「魅力的なビジュアルこそがよりよいエンゲージメントを生むとあらゆる研究が証明しており、企業によるGIFアニメーションはコンテンツマーケティングと顧客とのコミュニケーションの完璧な組み合わせ」だそうです。
1. パラマウント映画
Terminator Genisys向けに6本のGIFを制作したそうです。
このGIFによって昔の映画を見てない若い層に作品のビジュアルを伝えることができますし、昔からのファンにはノスタルジーを引き出すことが出来ます。
2. DiGiorno Pizza
DiGiorno PizzaはかなりGIFアニメで実績豊富だそうです。普段は行っても数百のリツイートがGIFだと数千にもなるとのこと。比較すれば歴然ですね。
Hungry? Here’s my GIF to you. pic.twitter.com/Jebpub14R1
— DiGiorno Pizza (@DiGiornoPizza) 2015, 5月 6
3. Adult Swim
深夜放送枠だそうですが、やはりGIFのツイートがすごく人気があるそうです。
They say we can gif about it pic.twitter.com/zVA8I1oKTD
— [adult swim] (@adultswim) 2014, 6月 18
4. スターバックス
スタバックスはPopkeyとスターバックスのソーシャルメディア上で21個のGIFを公開しているとのことです。Walrus創設者のDeacon Webster 氏は「GIFが画面上に表示されると見ずにはいられない。手作り感、ローテク感があって整った企業広告よりも不快感が少なく、広告を見たくないユーザーにもポジティブに受け取ってもらえる」と語ります。
5. GE
持続可能エネルギーとかそういった難しいテーマを一般の人に面白く伝えるのは大変です。GEはその辺をうまくGIFで表現してコンテンツにしているそうです。GEのTumblrには教育関連のGIFが大量にあるそうで、#SpringBreakIt, #6secondscience, #BadAssMachines 等が人気だそうです。
さらにはGIFでミレニアル世代向けの科学教育コンテンツ Emoji Science も公開しているとのこと。
GIFはソーシャルメディアでエンゲージメントをあげられないブランドにとって必ずしも効果的な回答ではなく、状況を見極める必要があります。前述のWebster氏は「若者の間で話題だから、と乗っかろうとすると痛い目を見るでしょう。例えば住宅ローンの宣伝のためにメガバンクが絵文字満載のGIFを投稿してもあまり意味はないでしょう。」と語ります。
個人的にはGIFアニメーションは作るのも見るのも好きですが、ファイルサイズが肥大化しがちなので長さや色の使用については注意しないといけないと思います。